苦い経験
街のあちこちに折れたままの木々、道路に落ちた沢山の葉。
数日経った今でもまだ台風の爪痕が見られますが、皆さんのところではいかがでしょうか?
被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。
先週の土曜日に沖縄本島を直撃した台風17号で、県内の全戸約6割にあたる33万4400戸が停電したといいいます。
停電の時間は地域によって違いますが、私が聞いたところによると短いところで半日、長いところでは2日間も停電していたようですから本当に大変だったことでしょう
また南城市では台風が過ぎて数日経っているのに信号機が作動していない道路が3カ所もあり驚きました。
台風の時期になるとラジオのリポーターの仕事を始めたばかりの頃の苦い経験を思い出します。
あの日も台風一過、翌日の那覇市は快晴でした。
何の迷いもなく気持ち良く晴れた空の様子を伝えた私は、あとで離島はまだ雨が降っていたことを知りました。
離島を切り離した那覇を中心にした偏った放送になってしまったのです。
放送終了後、上司は私にこう言いました。
「人は自分を中心に物事を見たり考えたりする傾向がある。だから自分から遠い他者の存在をどれだけ意識出来るかが大事だ」
この言葉の意味をもう一度深く考えてみると、社会で起きている様々な問題の根源がわかる気がします